BIGBANGはデビュー20周年ワールドツアーの開幕公演を、2026年8月21日、22日、23日の3日間、韓国・京畿道の高陽総合運動場で開催する。G-DRAGON、TAEYANG、DAESUNGがそろう公式ツアーは、2017年の『LAST DANCE』以来だ。
3公演について発表されていること
開幕公演はCoupang Playがプレゼンターを務める。韓国向けチケットは6月24日午後7時(韓国時間)にファンクラブ先行、翌25日午後7時に一般販売と案内され、購入窓口は一般的なプレイガイドではなくCoupang Playモバイルアプリに限定された。この単一チャネル方式は韓国のスタジアム公演としては珍しく、通常のチケットサイトを前提に書かれた古い解説記事を読むときは注意したい。
Coupangの発表は公演の輪郭にも触れている。「거짓말(LIES)」「하루하루(HARU HARU)」「BANG BANG BANG」といった代表曲に加え、各メンバーのソロステージを含む構成だという。ただしこれは規模を示す情報であり、公開されたセットリストではない。曲順は当日まで確定しない。
販売日はいずれもすでに過ぎている。今から席を探す場合は、公式アプリ内の現在の表示だけを確認材料にしたい。検索結果やスクリーンショット、6月時点で書かれたファンガイドでは、キャンセル分、機材席の開放、公式リセールが今あるかどうかは分からない。
なぜプロモーターは高陽を選ぶのか
高陽総合運動場は2003年9月に開場した。ソウル中心部から北西に約20キロ、高陽市一山西区にある。固定席は41,311席。The Korea Timesによると、ステージ前にスタンディングを設けるコンサート仕様では収容規模が5万人近くまで広がる。
韓国最大級の会場として定着した理由は、消去法に近い。同紙によれば、7万人規模のソウル・蚕室総合運動場主競技場は2023年8月から改修で閉鎖されており、ソウルワールドカップ競技場は芝への影響を理由にコンサート許可をほとんど出していない。屋内の代替であるKSPOドームとインスパイア・アリーナは、それぞれ約1万5000人規模だ。ソウル圏で4万人以上を集める公演を組もうとすると、選択肢は事実上ここしか残らない。
近年の利用状況もそれを示している。同紙はSEVENTEEN(2024年10月、2日間で5万8000人)、G-DRAGON(2025年3月)、Coldplay(2025年4月)、BLACKPINK(2025年7月)を挙げ、BTSも2026年4月にワールドツアー「ARIRANG」をここで開幕させたとしている。
アクセスと「終電問題」
鉄道でのアクセスは2通りあり、所要時間はかなり違う。
速いのはGTX-A線だ。The Korea Timesは、同線のKINTEX駅からソウル駅まで30分未満と伝えている。もう一方はソウル地下鉄3号線の終着駅、大化(テファ)駅を使う経路で、Wikipediaの駅データでは乗り換えを含めてソウル駅までおよそ1時間かかる。いずれの場合も、駅から会場までは徒歩移動が残る。
見落としやすいのは帰りだ。屋外スタジアムの公演はアンコールまで含めると終演が遅くなり、4万人が限られたゲートから一斉に出る。3号線もGTX-Aも終夜運転はしていない。公演当日の最終列車の時刻は、当該日付について鉄道事業者の公式サイトで確認し、そのうえで場内を出て駅の列に並ぶ時間を上乗せして考えたい。余裕がなければ、高陽・一山エリアに宿を取る、車を手配しておく、あるいは深夜のスタジアム周辺のタクシー需要が平常時とはまったく違うことを織り込んでおくしかない。シャトルバスが出る場合、告知するのは鉄道事業者ではなく主催者だ。
スタジアム公演とアリーナ公演の違い
アリーナを基準に考えているなら、2点を修正したい。ひとつは距離だ。4万人以上の規模では、多くの席でスクリーンとディレイタワーが実質的な「本編」になり、演出もそれを前提に設計される。もうひとつは天候だ。高陽総合運動場は屋根のない屋外会場で、今回は8月下旬の韓国。暑さ、湿度、雨はチケットに含まれる条件だと考えたほうがいい。その代わり、屋内では難しい演出が可能になる。The Korea Timesは、花火、バルーン、ドローンショーを会場が選ばれる理由に挙げている。
入場も同じ発想で組みたい。スタジアムのゲートはアリーナより早く開き、人をさばくのに時間がかかる。3日間公演では、グッズ列は初日が最も長くなりやすい。
まだ発表されていないこと
今回確認した範囲で、引用元が確定情報として示しているのは高陽の3公演だけだ。YG Entertainmentは2026年3月4日の告知でBIGBANGの20周年ワールドツアー開催を発表し、その後の高陽公演の案内が、この3公演をツアーの開幕として位置づけている。どちらの資料にも海外を含む全日程は含まれていない。
したがって、SNSで出回る都市リストは根拠にならない。現地プロモーター名、会場、販売日が示されるまでは未確認として扱いたい。今後の各都市についても、最も安全な購入経路はBIGBANGまたはYGの公式チャンネルからリンクされたプロモーターのページであり、ツアー名で広告を出している検索結果ではない。